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梅雨の季節になると咲く花

  • Reiko Yamazaki
  • 6月17日
  • 読了時間: 2分

「紫陽花」と呼ばれるその花は、雨に濡れるほどに美しさを増し、青や紫、ピンクや白へと色彩を変える不思議な魅力があります。


実は見とれている花びらは、装飾花というガクの部分で、色とりどりの装飾花の中央でひっそりと咲いていて、なかなか気がつかない部分が「花」でした。

種類によって形も様々あり、日本にもともとあるガクアジサイ、丸い花の塊のようなホンアジサイ、山奥にひっそりと咲くヤマアジサイ、カシワバアジサイは白い円錐形の花を咲かせます。


色は足元の土が重要で、酸性の土の上では深い青色に、アルカリの土では優雅なピンク色に、そしてその中間では神秘的な紫色に変わります。まるで土の気持ちを読み取って、合わせて装いを変えるようでした。火山の多い日本では、自然と酸性土になりやすく、日本の紫陽花は青色で咲くことが多いのだそうです。

ふと、土を変えることで花の色を自由に変えることができるなら、絵具で絵を描くように庭を彩ることができるのでは?と思いました。

因みに家に咲いているのは、紫がかった青色とピンク色でした。


雨を心待ちにし、雨粒が当たると色鮮やかになり、生き生きと輝くのです。そして、一度咲くと、1ヶ月以上もその美しさを保ち続けます。長い梅雨の季節を、人々と一緒に楽しもうとしているかのようでした。


憂鬱になりがちな梅雨の季節を美しく彩る、日本の初夏になくてはならない花となったのです。

雨の日に窓辺で静かに咲く紫陽花を見ていると、きっと心穏やかな気持ちになれるかもしれない。



 
 

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​©REIKO YAMAZAKI

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